皆さん、こんにちは。
ダイフィル大阪の山本です。
芸術の秋ですね♪
ってことで、待望の大阪上陸の【バンクシー展 天才か反逆者か】に行ってきました。
現存する世界で随一のスーパーヒーロー、バンクシー。
権力をあざ笑い、物質主義・商業主義を笑う、革命家。
社会に疑問を感じながら暮らす大衆の心を癒やす、信念のカリスマ。
そんな彼のアートに触れる機会は貴重ですよね。
バンクシーのグラフィティ作品の大半は壁面に描かれるため、すぐに塗りつぶされてしまい、現存しているものは多くありません。
そんななかバンクシー展では、複数の個人コレクターの協力のもと、オリジナル作品や版画、立体オブジェクトなど70点以上が展示されています。
バンクシーが監督した映画「イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ」での当人の出演シーンから着想されたインスタレーション。
《ボム・ラブ》という少女が爆弾を抱きしめているという衝撃的な作品のオリジナルプレート。
イギリス国旗のパンツを掲げて子どもたちが敬う、パラレルワールド的な現実とも子供のお遊びとも思える、笑えるような怖いようなバンクシーの奥深さがここに。
グラフィティ(落書き)を見つからないように描く恐怖をふたりの兵士で再現。「近くに誰かいる!」って瞬間の緊迫感がスナップ写真のように切り取られています。右の兵士が描いているのは、ピース(平和)マークという皮肉。でも色は血のように真っ赤。銃を構える見張り役は、何か起きたら発砲するのでしょうか !?
警官はバンクシーの永遠のモチーフのようです。力は正しく使えば民衆を守りますが、一歩間違うと強大な敵になりますから。
サブマシンガンを抱えて天使の羽をつけた警官の顔はスマイル。この顔が表すのは没個性、人間性の欠如。
銃を乱射しながら笑い続けそう。
《Love is in the Air》パレスチナ・ヨルダン川西岸地区にあるベツレヘムの建物に描かれている作品。男性は火炎瓶ではなく花束を持っており、パレスチナ人の人権を訴えています。
上《GET OUT WHILE YOU CAN》、中《BECAUSE I’M WORTHLESS》、下《WELCOME TO HELL》バンクシー作品にはストリート・アートのシンボルであるネズミが頻繁に登場します。誰もが忌み嫌うネズミを社会的弱者に置き換え、彼らの主張を示しています。
イスラエルとパレスチナ自治区内の分離壁の近くにバンクシーがオープンさせた「THE WALLED OFF HOTEL」の展示。消費社会を逆手にとった表現で、パレスチナ問題に目を向けさせています。
《GIRL WITH BALLOON》ロンドン市内の壁に初めて描かれ、その後他の場所でも描かれているバンクシーの代表作。2018年にはオークション中にバンクシー自身に仕掛けられた機械により切り裂かれて話題となりました。
まだまだたくさん興味深いアートがありましたが。。。
時間が全く足りません(笑)
あと2回は行きたいと思ってます(*´ω`*)
皆さんもぜひバンクシーの世界観を体感されてみてはいかがでしょうか☆
イベント名 | 『バンクシー展 天才か反逆者か』 |
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期間 | 2020年10月9日(金)~2021年1月17日(日) 平日10:00~17:00(10月は20:00まで) 土日祝10:00~20:00 ※12/31、1/1は休館 |
会場 | 大阪南港ATC Gallery(ITM棟2F) |